PONYリーグとは

〜PONY(ポニー)リーグの特徴を簡単に説明します〜

Protect Our Nation's Youth(わが国の若者を守れ)を意味します。

1950年アメリカで13歳から14歳のための野球として誕生しました。
現在ポニーリーグは世界中に広まり日本、メキシコ、中国、カナダなど十数カ国に協会があり、全世界で30,000以上の団体が活動しています。世界規模で見ると一番大きな中学生硬式野球のリーグです。
ポニーリーグでは毎年世界選手権が開催され、海外チームとの対戦のチャンスもあります。
日本国内のみならず、世界に通じる夢の大きなリーグです。
なお、国内の最高峰を決定する「全日本選手権大会」は、文部科学省の後援行事として指定されています。

ポニーリーグの合言葉は、「世界の子供と野球をしよう」です!


ポニーリーグ出身のプロ野球選手、メジャーリーガー

 【日本プロ野球】
 高橋由伸、清水隆行、石井一久、石井弘寿、川島亮 等 

 【メジャーリーグ】
 アレックス・ロドリゲス、ケン・グリフィーJr、バリー・ボンズ、マーク・マグワイアなど
メジャーリーガーの約7割の選手はポニーリーグ出身。
現在活躍している大多数の選手がポニーリーグ出身なのです!



【 PONYリーグの特徴

◇2年制度◇
ベースボールの本場、アメリカに於いて歳月をかけて研究した結果、成長期の子供にとってもっとも理想的なのは2年制リーグであるということでした。
ほとんどの団体が3年制リーグを採用していますが、成長期の子供はご存知のように著しい成長を見せます。3年制リーグですと、最年少の子供と最年長の子供 とでは体力的な差が大きく、最年少の子供は練習に何とかついていくため無理をして、結果、ひじ、肩等を壊すことが多々あります。
また、試合用のユニフォームを与えられても控えとしてずっとダッグアウトに座っているか、最悪の場合白いユニフォームの練習生扱いとなってしまいます。
ポニーベースボールではこのような事態を避けるため、以下のような2年制度を採用しています。

リーグ名 アメリカ 日本
シェットランド 5〜6歳  
ピント 7〜8歳  
マスタング 9〜10歳 小学生低学年
ブロンコ 11〜12歳 小学生高学年
ポニー 13〜14歳 中学1年生〜中学3年生
コルト 15〜16歳 中学2〜3年生と高校1年生
パラミノ 17〜18歳  

基本的にはアメリカで開発されたプログラムなので、4月入学の日本の学校制度には一致しない部分があり、国内大会のみ上記の表のように分けています。
国内のポニーリーグでは、中学1年生から3年生までがプレー可能ですが、2年制度の理念を失わないよう、各リーグで選手構成を配慮しながらチーム作りを行っています。

◇選手に適したダイヤモンド 〜縮小ダイヤモンド〜 ◇
ポニーベースボールの特色の一つとして、上記の年齢制度に加えて年齢にあったダイヤモンドの採用があります。子供がプレーしやすいようにルールを変更する よりも、ダイヤモンドのサイズを変更することにより、身体能力に見合ったプレーが可能になると考えています。
これにより成長期の子供の体にかかる負担も軽減でき、故障や怪我につながらないよう配慮されています。
もし、全ての年齢の子供達が通常のダイヤモンドでプレーすると、どのような事が起こるでしょうか。ほとんどの子供達は内野・外野を問わず中へ中へと入ってきます。ファーストやサードの子は、ベースの前に立ちます。外野の子は極端に内野に近づいてきます。

このような事態は、ダイヤモンドを縮小することにより解決できます。縮小することにより、大リーグが大リーガーにプレーさせようと意図した空間距離と同等の距離を子供たちに与えることが可能になり、大リーガーと同等のプレーを可能にするのです。
打席に立つと投手の投げる球は「体感で140キロ」に相当し、守る内野手も待って捕ると間に合わない等、他のリーグにはないスピーディーな内容となります。

各リーグのダイヤモンドサイズは下記の通りです。
しかし、現在は、基礎体力の向上により、別記のダイヤモンドサイズにて運営しています。

    従来 現在
ポニーリーグ ベース間距離 80フィート(24.38m) 85フィート(25.84m)
投球間距離 54フィート(16.46m) 57.3フィート(17.41m)
本塁・二塁間距離 113.2フィート(34.50m) 120.2フィート(36.50m)
コルトリーグ ベース間距離 90フィート(27.43m) 90フィート(27.43m)
投球間距離 60.6フィート(18.47m) 60.6フィート(18.47m)
本塁・二塁間距離 127.3フィート(38.80m) 127.3フィート(38.80m)

◇複数のチームで同時に大会出場できる◇
ポニーリーグは団体1チームの制限はなく、選手の人数が多ければ複数のチームを編成しそれぞれが単独チームとして公式戦への出場が可能です。
それによりすべての選手が多くの試合経験、実戦経験を積むことができ練習の成果を試す機会を得ることができます。
ポニーリーグでは3年間白い練習着というようなことはなく、誰でも試合出場のチャンスが与えられているのです。

◇用具◇
公式戦では、協会印の付いた公認球を使用します。 バットは、協会公認のバットとなります。 スパイクは、通常、金属歯のものを使用します。
打者、走者、ランナーコーチは、両耳を保護するヘルメットの着用が必要です。 選手、監督は全員、統一されたデザインのユニフォームを着用することが義務付けられます。
小平ポニーズではチーム備品としてバット、ヘルメットを所有していますので、選手個人で準備する必要はありません。

◇競技規則◇
公認野球規則に従います。
ポニー独自の規則としては、 公式戦で選手がベンチに入る場合は、協会発行の選手登録証の提示の義務付けられる。遅刻など、試合開始後に来た選手は、ベンチに入ることができない。ピンチのとき、選手が集まる場合は3人まで。などがあります。

◇投手◇
成長期の子供を故障から守るために、1試合での投球は7イニングに制限されています。
更に 連続する試合では、合計10イニングまでという制限があります。
たとえば、ポニーの場合、試合の回数は7回までですが、その試合で先発投手が7回まで投げており、延長戦に突入した場合は、必然的に投手交代をしなければなりません。また、直前の試合で7イニングを投げた投手は、次の試合での投球回数は3イニングに制限されます。
因みに、 打者、走者に1球でも投げたら、1イニングとして計算されます。
ポニーではリエントリーという制度がありますが、一度マウンドを降りた投手は、その試合で再度投球することはできません。
監督がどのような戦略で大会を戦っていくのか、采配が試される点でもあります。

◇リエントリ◇
スタメン9名に限って、一度選手交代でダッグアウトに戻っても、再度試合に出られるというルールです。
この場合、打順は元のままですが、守備は変わってもかまいません。但し、投手だけは再度投手としては守備につけません。
これも、選手交代に当たって、後の ことを考えると指導者も容易に選手交代に踏み切れず、従って控えの選手はプレーの機会を失いやすい、という問題をスタメンを後に戻せるというルールを採用 することによって解決し、1人でも多くの子供を試合に出させる、という事を可能にします。

◇ゲームの長さ◇
1試合は、7イニングです。
負けているチームが5回の攻撃を終了すれば、天候などの理由で中止されても試合成立となります。
延長戦は、原則として、勝負がつくまで行います。 5回を終了して、10点の差があればコールドゲームとなります。

◇審判員◇
ポニー精神に好ましくないマナー、ヤジには注意を与える義務があり、注意に従わない場合は退場させる権限があります。
選手登録証による出場選手の確認、ベンチ内人数の確認(選手15、監督、コーチ2、スコアラー1、代表1)、 ユニフォーム、用具の確認のほか、投手の投球回数のチェックも行います。
なお、日本ポニーベースボール協会より審判員の心構えが公示されています。

◇監督・コーチ◇
監督、コーチは試合中、ベンチまたは所定の場所にいなければなりません。 ユニフォームを着用していれば、大人のコーチがベースコーチをすることが認められています。
ハーフイニングに1回はタイムアウトをとり、ファウルラインを超えて選手に指示ができますが、2回した場合は投手を交代させなければりません。
ただし、ケガや相手チームまたは審判によりタイムがかかっている場合は回数として数えません。
判定に関してプレー上の抗議は禁止されていますが、 ルール解釈上の抗議は認めら得ています。
当然のことですが、 ベンチ、フィールド内は絶対禁煙です。 


日本ポニーベースボール協会の公式ホームページにてQ&Aも掲載されておりますので、参考にしてください。

ポニーベースボールQ&A